2019年9月24日、Xserver(エックスサーバー)を運営しているエックスサーバー社が新しいクラウドサーバー「wpX Speed」を提供開始しました。
CPUやメモリーが利用者ごとに割り当てられたクラウド型サーバーであることと、ハードウェア・ソフトウェアともに最新技術搭載により、安定して高速なサーバーであることが期待できます。
料金面でも初期費用や長期契約不要、使った分だけの「1時間2円」から使える「使った分だけサーバー」です。
さて、このスペックと料金体系、あきらかに2018年スタートの高速レンタルサーバー「ConoHa Wing」を意識していると思われますね。
さっそく「wpX Speed」を使ってみました。スペックレビューに加えて、実際の使用感とライバル「ConoHa Wing」との比較評価をしてみます。
wpXのおすすめポイントとメリット
- リソース(CPU・メモリー)保障のクラウド型で安定
- 最新ハードウェア「NVMe」でワードプレス高速表示
- サイト引っ越し無しにグレードアップ・ダウン自由自在
- 初期費用なし、使った分だけ時間課金で「1時間2円」から
- 運用中SSLサイトをSSLダウンタイム無しで移行できる(かも)
wpXのデメリットと注意点
- 移行時にメール移行がちょっと面倒
wpXの仕組みと料金プラン
料金プラン
wpX Speedの料金の仕組み
wpX Speedには「1時間2円」から「1時間112円」までの7つのグレードがあり、料金やスペックが異なります。
また、たとえば「1時間2円」だと月に1,500円ほどになりますが、グレードごとに「月額上限」があり、この上限額以上の課金はありません。
料金プラン
wpX Speedには全7つのグレードがありますが、上位グレードはすごすぎて素人は使わないと思います(笑)。
主に検討対象となる下位3グレードの料金プランと仕様は以下の通りです。
機能 | グレード | |||
---|---|---|---|---|
W1 | W2 | W3 | ||
初期設定費用 | なし(無料) | |||
料金 | 1時間あたり | 2円 | 4円 | 8円 |
月額上限 | 1,200円 | 2,400円 | 4,800円 | |
割当リソース | メモリ | 2GB | 4GB | 8GB |
CPUコア数 | 2コア | 3コア | 4コア | |
ディスク容量 ※MVNe SSD | 200GB | 300GB | 400GB | |
転送量目安 | 2.5TB/月 | 3.0TB/月 | 3.5TB/月 | |
WordPress設置数 | 無制限 |
グレードが変われば性能も変わる
wpX Speedはクラウド型サーバーなので「リソース保証」されています。
グレードが変わればディスク容量や転送量がかわるだけでなく、割当リソースも変わります。
グレードの違い
クラウド型と共有型の違い
wpX Speedはリソース(メモリ・CPUコア)保障のクラウド型サーバーになります。リソースはサーバーに同居している他に人には使われない、あなた専用のリソースになります。
なので、リソースをサーバー同居人全員で共有している「共有型サーバー」とは違い、他の同居人の影響であなたのサイトまで遅くなる、ということがありません。
また、wpX Speedでグレードをアップするとリソースも増えるので、確実に速くなります。
「共有型サーバー」の場合はグレードを上げてもディスク容量や転送量が増えるだけで、リソースはかわりません。
グレード変更自由自在
wpX Speedではグレードの変更が自由自在、上位グレードへ上げることも、下位グレードへ下げることもできます。
しかもクラウド型なので運用中サイトを移動(引っ越し)する必要はありません。
運用中のサイトはそのままで、ほぼ数秒のサーバー停止だけでグレード変更することができます。
もちろん、料金もグレードに応じた時間課金です。