この記事は2022年09月08日時点の情報をもとに記載されています。
自宅サーバーの構築にあたり要件を整理する。
基本的な方針としては「エックスサーバーの機能を自宅サーバーへ置き換える」「全機能ではなく利用している機能」とすr。
要件定義 エックスサーバーの機能を置き換える
現在利用しているレンタルサーバー(エックスサーバー)の機能を自宅サーバーへ置き換えられるものとします。
「全機能」ではなく「利用している機能」に限定し、その機能を「要件定義」としてまとめます。
要件① ウェブサイト公開できること
ウェブサイト公開に関する要件をまとめます。
ワードプレスによるウェブサイト公開ができること
ワードプレスによりウェブサイトを構築し公開できるものとします。
なおワードプレス環境の自動構築機能(簡単インストール、など)はあればうれしいけど必須ではありません。
ワードプレス以外のウェブサービスも構築できること
ワードプレス以外でもウェブサイト公開ができるものとします。
現時点では「OpenMediaVault」および「NextCloud」の公開(個人利用)を想定しています。
SSL証明書によるHTTPSでのウェブサイト公開ができること
公開するウェブサイトはSSLによる暗号化通信が可能なこととします。
またSSL証明書の自動更新ができることとします。
要件② メール送受信ができること
メール送受信に関する要件をまとめます。
POP/IMAPによるメール受信ができること
SMTP認証によるメール送信ができること
PCメーラーアプリが利用できること(Windows/Linux)
PCアプリメーラーでメール受信(POP/IMAP)ができることとします。
具体的には「Becky! Internet Mail(Windows版)」および「Thunderbird(Linux)」を使っています。
受信したメールの転送ができること
メールサーバーで受信したメールは任意のメールアドレスへの転送ができるものとします。
「FROM」「Subject」キーワード指定での転送できるものとします。
ウェブメーラーが利用できること
ウェブメーラーでのメールの読み書きができるものとします。
メールのウィルスチェックができること
受信したメール・添付ファイルのウィルスチェックができるものとします。
脅威が見つかった場合の動作(自動隔離?メール通知?)は今後検討事項とします。
要件③ FTPファイル転送ができること
ウェブサーバー・メールサーバーに対してFTPファイル転送機能が使えるものとします。
利用目的としては環境構築・保守(バックアップなど)。
自宅外からの利用も前提とし暗号化FTPが利用できることとします。
暗号化の仕組みについては今後の検討事項とします。
要件④ Telnet/SSHが利用できること
TELNET/SSHによるサーバー接続ができるものとします。
要件④ 日次のバックアップができること
日次でのバックアップができるものとします。
対象はウェブサイト領域・メールデータとし、できればエックスサーバーのバックアップと互換性があると良い。
※「互換性」とは自宅サーバーのバックアップをエックスサーバーへ戻せる、という意味。
要件⑤ 独自ドメインでの運用ができること
独自ドメインでのサーバー運用ができるものとします。
なおDNSは事業者(現在はXserverドメイン)を利用するものとします。
要件⑩ 変動グローバルIPアドレス環境で利用できること
自宅ネットワークは現在固定IPアドレスが取得できません。
グローバルIPアドレス(動的)による運用ができるものとします。
要件⑪ 障害時・保守時にはエックスサーバーへ戻せること
公開サーバーの障害時にはバックアップサイト(エックスサーバー)へ切り替えできるものとします。